薬事法はどのようにしてできたか

 薬事法は、私たちの暮らしになくてはならない医薬品の品質や効果、安全性を守り、また
優れた医薬品の開発を推進することを目的とした法律です。
その目的のために、現在の薬事法は、医薬品製造の承認許可や薬局・薬店の許可制度、
副作用についての情報の収集制度などのほか、広く医薬品の流通を規制しています。
 しかし、初めからこんなにいろんな制度が盛り込まれた薬事法があったわけではありません。
本格的な薬事制度が日本に取り入れられて以来120年余、1世紀余りの間の日本の社会や科学
の進歩・発展に伴って、多くの人々の努力によって今日の薬事法の体系が作り上げられました。


薬事法とはどんな法律か

 ●薬事法で規制されるもの

   薬事法はどんな法律なのでしょうか。ここでは、まず、薬事法の全体像をつかんで
  いただこうと思います。
  薬事法で規制対象となるものには、次の四つのものがあります。
   @医薬品
   A医薬部外品
   B化粧品
   C医療用具
  医薬品、化粧品、これはわかります。それから医療用具ですが、これはメスとか
  レントゲンのように病院で使われる機械や道具のことですから、これもわかると思います。
   しかし、医薬部外品というのはわかりにくいのではないでしょうか。私達は、医薬部外品には
  毎日お目にかかっているといってもいいでしょう。いろいろあります。例えば、薬用歯磨きと
  いうのがありますが、これは医薬部外品のひとつです。朝、歯を磨くときちょっと見てください。
  チューブのどこかに「医薬部外品」と書いてあるものがあります。書いてない歯磨き粉は化粧品、
  書いてあったら医薬部外品です。具体的には薬事法で定義されており、ここではとりあえず、
  医薬部外品とは、医薬品ほどではないけれども医薬品効果をもったぐらいに理解しておいて
  下さい。

                    ※書籍 やさしい薬事法より引用


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